悲劇の実話「あの立派なお父さんが」…データ消去の重要性
私がデータ消去の仕事を行おうと決心した理由の一つに、一つの悲劇がありました。
この話は当事者Aさんから聞いた実話です。
誰からも尊敬された父
Aさん家は地方の山村にあり、Aさんのお父さんはそこの小学校の校長先生として長年勤務されました。
定年を迎え退職したあとも、地域の委員会やまちおこし団体の理事長を務め、この地域にとって欠かせない人物として誰からも慕われる優しい人として知られていました。
Aさんのお父さんはパソコンが趣味で、仕事の資料を自宅で作ることもあった他、将棋や麻雀のゲームソフトを使って余暇を楽しんでいました。また地域の人を自宅に呼んでパソコンの使い方を指導したりする姿もAさんは何度も見かけていました。
しかし運命は残酷で、77歳の終わり頃に体調が急変し数カ月間に渡り入退院を繰り返しましたが治療の甲斐無く他界しました。地域の人達は、大切な人を失った悲しみに暮れました。葬儀に参列した方々の声を聞いて、お父さんは誰もが尊敬した人物だったんだと確信しました。
父を失った悲しみよりも、父がそれほどまでも人に愛されたことに対する誇りを感じていました。
悲劇の始まり
葬儀などで慌ただしい日々が一段落したあと、Aさんはお父さんのパソコンの電源を入れて開いてみました。
そしていくつかのフォルダを開いてしまったのです。
Aさんは、それが自分の不意であったとはいえ、言葉を失ってしまいました。
見てはならないヤバいものが・・・
Aさんが見つけてしまったのは、ヤバい画像でした。単なるエッチな画像といいきれないものです。詳しい内容はここに決して書くことができないものであり、自分の父親が、そして地域から絶大な信頼を集めていた人物が、こんな画像をたんまりと収集していたという「信じがたい事実」に直面したのです。
Aさんはその心情を私に語ってくれました。父への尊敬も今までの実績に対する誇りも、一体なんだったのかと…
デジタル終活の必要性
もしAさんのお父さんが、入退院を繰り返している間にデータ消去をしていたならば、このような悲劇は起こらなかったものと思われます。
あるいはAさん自身がパソコンを開かず、データ消去を行っていれば同じくこのような結末にはならなかったわけです。
今や高齢者もパソコンを活用する時代です。終活の一環として、パソコンのデータ消去は大変有意義ではないでしょうか。
皆さんはどのようにお考えでしょうか。私は、皆さんのご希望に応じて適切な対処をご提案いたします。